【10月8日 AFP】ソマリア沖で前月、戦車などロシア製兵器を積載したウクライナの貨物船「MV Faina」号が海賊に乗っ取られた事件で、英国放送協会(BBC)は7日、MV Faina号の積荷目録だとする文書を公開し、同船が南スーダンに向かっていたことが明らかになったと報じた。

 この貨物船については、最終的な受け取り先が議論の的となっていた。専門家などからは同船は南スーダンに向かっていたとする声があがっている一方、ケニア政府は積荷は自国あてだと主張している。

 MV Faina号は前月25日、33台の戦車や対空システム、ロケットランチャーなどの兵器類を輸送中に海賊に乗っ取られていた。BBCは、MV Faina号の積荷目録とされる文書の写真を公開したが、これは武器の契約書で、積荷の内容と対応しているという。

 この文書によると、荷受け人は「ケニア共和国、国防省」とされているが、契約番号に書かれた「国防省」との文字のそばに「GOSS」とのイニシャルが書かれていた。これは最終使用者を示しており、GOSSは南スーダン政府(Government of South Sudan)の略称だとみられている。(c)AFP