BBC、核攻撃時に放送予定だったアナウンス原稿を公開
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【10月3日 AFP】英国放送協会(BBC)は3日、冷戦下の1970年代にソ連による核攻撃を想定した有事ラジオ放送用の原稿を公開した。
放送原稿は英国立公文書館(National Archives)で保管されていたが、30年を経て機密指定が解除された。BBCでは、この原稿を実際に放送する計画だ。
核攻撃を受けた際には、ラジオを通じて2時間ごとにBBCアナウンサーが同原稿を英国民に向けて放送することになっていた。
原稿は「わが国は現在、核兵器の攻撃を受けています。通信が著しく損なわれており、死傷者の数や被害状況はまだ明らかになっていません」と始まる。
さらに、「屋外に出ることは、放射性降下物に身をさらすことになり、非常に危険です。このラジオ局にダイヤルを合わせ、冷静に屋内にとどまってください」と続く。
また、「配給された飲料水は節約し、飲料と調理目的のみに使用し、トイレを流すために使わないように」とも呼びかけている。
今回、公開された関連文書からは、同内容のメッセージを数時間ごとに繰り返すことで核攻撃でBBCが壊滅したとの不安を国民に与えかねないとの懸念や、BBCアナウンサーが聴取者に信頼感を与えられるよう工夫した努力もうかがえる。
放送は、「BBCは2時間後に再び放送を行います。それまでは、ラジオの電源を切り、電池を節約してください。これで放送を終わります」と締めくくられている。(c)AFP
放送原稿は英国立公文書館(National Archives)で保管されていたが、30年を経て機密指定が解除された。BBCでは、この原稿を実際に放送する計画だ。
核攻撃を受けた際には、ラジオを通じて2時間ごとにBBCアナウンサーが同原稿を英国民に向けて放送することになっていた。
原稿は「わが国は現在、核兵器の攻撃を受けています。通信が著しく損なわれており、死傷者の数や被害状況はまだ明らかになっていません」と始まる。
さらに、「屋外に出ることは、放射性降下物に身をさらすことになり、非常に危険です。このラジオ局にダイヤルを合わせ、冷静に屋内にとどまってください」と続く。
また、「配給された飲料水は節約し、飲料と調理目的のみに使用し、トイレを流すために使わないように」とも呼びかけている。
今回、公開された関連文書からは、同内容のメッセージを数時間ごとに繰り返すことで核攻撃でBBCが壊滅したとの不安を国民に与えかねないとの懸念や、BBCアナウンサーが聴取者に信頼感を与えられるよう工夫した努力もうかがえる。
放送は、「BBCは2時間後に再び放送を行います。それまでは、ラジオの電源を切り、電池を節約してください。これで放送を終わります」と締めくくられている。(c)AFP