【10月1日 AFP】パキスタンの治安当局は1日、アフガニスタン国境に近い部族地域で米軍の無人偵察機からのものとみられるミサイルが住宅に発射され、少なくとも4人が死亡、9人が負傷したと発表した。

 アフガニスタンでの米軍主導の北大西洋条約機構(NATO)軍とパキスタン軍部隊の衝突を始め、国境地帯での一連の事件で、パキスタンと米国間の緊張が高まっている。

 ミサイルが発射される直前、部族地域北ワジリスタン(North Waziristan)地区の村Khusali Toorikhel上空を旋回していた無人機3機をパシュトゥン人が銃撃した。同地区はアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)戦闘員の潜伏地とされる。

 パキスタンに新たに文民政府が誕生した3月以来、米国はパキスタン領内での反政府勢力への攻撃を強めている。これについては米大統領選挙の争点ともなっている。(c)AFP