【9月18日 AFP】パキスタンの、アフガニスタンとの国境に近い部族地域、南ワジリスタン(South Waziristan)のBaghar Cheenaで17日、米軍の無人機とみられる航空機が発射したミサイルが住宅を直撃、少なくとも5人が死亡した。治安当局者が明らかにした。

 治安当局者はAFPに対し、「ミサイル攻撃で、外国人を含む5人が死亡し、3人が負傷した」と語った。パキスタン当局が「 外国人」という場合は、国際テロ組織アルカイダ(Al Qaeda)の戦闘員を指す。

 また、別の当局者によると、Baghar Cheenaはイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の地元司令官の拠点とされているが、攻撃時にこの司令官が現地にいたかどうかはこれまでのところ明らかになっていない。

 この攻撃の数時間前には、パキスタンを訪問中のマイケル・マレン(Michael Mullen)米統合参謀本部議長が、米政府はパキスタンの主権を尊重するとあらためて表明していた。

 マレン議長は16日夜に、事前の予告なくイスラマバード(Islamabad)を訪問し、パキスタンのアシュファク・キアニ(Ashfaq Kayani)陸軍参謀長やユサフ・ ギラニ(Yousuf Raza Gilani)首相らと会談した。米国とパキスタンの間では、米軍によるアフガニスタン国境付近の部族地域に対する攻撃をめぐって緊張が高まっている。(c)AFP/S.H. Khan