【9月17日 AFP】(一部更新、写真追加)イエメンの首都サヌア(Sanaa)で17日、米大使館が自動車爆弾やロケット弾で攻撃され、16人が死亡した。イスラム武装勢力が犯行声明を出した。在サヌア米大使館を狙った攻撃は、この半年で2度目となった。

 イエメン内務省によると、イエメン軍兵士6人と武装勢力戦闘員6人、民間人4人が死亡。死者にはインド人1人が含まれていた。

 目撃者によると、銃で武装した戦闘員らが、厳重に警備された大使館施設の外に設置された警察官の詰め所を攻撃。直後に、大使館入り口で自動車爆弾による自爆攻撃が起きた。ある目撃者は、爆発で火柱が立ったと説明した。

 その後、大使館に対し、ロケット弾や銃による攻撃が続き、複数回の爆発が起こったという。

 「イエメンのイスラム聖戦(Islamic Jihad in Yemen)」を名乗るイスラム武装組織がAFPに対し、犯行声明を出し、在サヌアの英国やサウジアラビア、アラブ首長国連邦などの代表団へ同様な攻撃を行うと警告した。

 米国務省は、4月に米国の石油業者らが暮らすサヌア市内の住宅施設がロケット弾で攻撃されたことを受け、不可欠な一部職員を除き、大使館職員の全員の退去を命じていた。(c)AFP