【8月25日 AFP】アフガニスタン西部ヘラート(Herat)で米軍主導の多国籍軍が22日に行った空爆で、女性や子どもを中心とする民間人90人以上が死亡していたとの調査結果が明らかになった。アフガニスタンのニアマトゥラ・シャハラニ(Nematullah Shahrani)巡礼相が24日、AFPに語った。

 ヘラートでの攻撃については、アフガニスタン当局が民間人多数が死亡したと主張し、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が調査を命じていた。一方で、多国籍軍側は死者は武装勢力の戦闘員30人のみだと主張している。

 シャハラニ巡礼相は24日朝に現場となったシンダンド(Shindand)地区を訪問後、「爆撃の規模は大きく、多数の家屋が破壊されており、女性や子ども、高齢者など90人以上の非戦闘員が死亡していたことがわかった」と語った。

 同相によると現在も調査は継続中。空爆当時、アフガニスタン部隊とともに軍事作戦を行っていた米軍特殊部隊とも面会する予定だという。「彼らはそこ(空爆現場)にイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)がいたと主張している。それを証明してもらわなければならない」と語り、「これまでのところ、多国籍軍が空爆を実施した理由は明確ではない」と強調した。

 また、同相は、予備調査の結果、空爆に関してアフガニスタン軍と多国籍軍との間に連携はなかったとしている。(c)AFP/Mohammad Reza