【8月24日 AFP】イスラエルを含む17か国出身の親パレスチナ活動家44人らが乗る小型船2隻が23日、キプロスからパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の港に到着した。

 イスラエルは前年6月のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の制圧以来、ガザ地区を封鎖しているが、小型船の入港を容認した。

 活動家を守るため治安部隊500人が配備されるなか、数千人の住民が出迎えた。

 この活動は米国に拠点を置く団体「フリー・ガザ(Free Gaza)」が、ガザ地区封鎖の実態を国際世論に訴えようと計画した。協力したガザ地区の封鎖解除を訴える団体「International Committee to Break the Siege」のRiad al-Faraj会長は、「この活動の成功は大きな勝利。船舶は封鎖解除への大きな望み」との感想を語った。

 小型船「リバティ(Liberty)」と「フリー・ガザ(Free Gaza)」の2隻は、前日370キロ離れたキプロス南部の港湾都市ラルナカ(Larnaca)を出航。ガザ地区に住む子どもたちのために、補聴器200個と風船5000個を運んだ。

 主催者によると、参加者は22歳から81歳までの学生や弁護士、医師、ジャーナリストらで、大部分は英米人だという。トニー・ブレア(Tony Blair)前英首相の義理の妹に当たるローレン・ブース(Lauren Booth)さんも活動に加わった。(c)AFP/Adel Zaanoun