【8月19日 AFP】グルジア・南オセチア(South Ossetia)自治州をめぐる軍事衝突でグルジア領内に駐留しているロシア軍戦車が18日、首都トビリシ(Tbilisi)郊外の検問所を通過する際、グルジア警察の制止を無視し、並んでいた警察車両を破壊しながら突破していたことが明らかとなった。

 グルジアの警察官が匿名でAFPに語ったところによると、同日午後5時半(日本時間午後10時半)ごろ、首都トビリシから30キロの距離にあるIgoeti村付近にあるロシア側の検問所で、北方のAkhalgoriに通じる幹線道路出口を封鎖していたグルジア警察の制止を無視して、ロシア軍戦車4台と装甲兵員輸送車両4台が警察車両の列に突っ込み、そのまま進んでいったという。

 AFP記者も、激しく損傷した警察車両1台を確認した。

 ロシア軍当局は同日、フランス政府が調停し、グルジア・ロシア両国が署名した和平案に基づき、軍の撤退を開始したと表明している。(c)AFP