【8月17日 AFP】グルジアのゴリ(Gori)を含む地域に展開しているロシア軍部隊の指揮官が17日、戦闘部隊の撤退が始まり、代わりに平和維持部隊の展開が始まっていることを明らかにした。

 ロシア軍のVyacheslav Borisov少将は、グルジア首都トビリシ(Tbilisi)から約30キロ離れた道路の交差点でAFPに対し、「ロシア軍部隊は撤退を開始し、ロシアの平和維持部隊が入ってきている」と述べるとともに、ゴリの封鎖を解除したことを明らかにした。全ての道路が、グルジア人や人道援助のために自由に利用できるようになったという。

 しかし、同少将はフランスが仲介し、ロシアとグルジアが署名した6項目の和平案で定められたロシア軍のゴリからの撤退の時期は明確にしなかった。

 ゴリ以外の地域に展開しているロシア軍部隊の今後の計画も明らかになっていない。ロシア国営のタス通信(ITAR-TASS)は、同国国防省高官の話として、「南オセチア(South Ossetia)に留まる必要がない部隊」の「部分的撤退」が進行中だと伝えた。

 和平案では、グルジア軍部隊は基地に戻り、ロシア軍は8月8日にグルジアが攻撃を開始する前の配置に戻らなければならないと定められている。ロシアは南オセチア自治州およびその近くでのみ平和維持部隊を維持することが認められている。(c)AFP