【8月5日 AFP】前日武装警察への襲撃事件が発生した中国北西部・新疆ウイグル(Xinjiang Uighur)自治区カシュガル(Kashgar)市の当局は5日、今年1月以降、18人の外国人テロリストを逮捕していると発表した。

 同日、記者会見したカシュガルのShi Dagang共産党書記は、イスラム独立国家の建設を目指す中国内外のグループが、治安を脅かす大きな脅威になっていると述べ、今年に入り「これまでに新疆では、警察が国外からのテロリスト18人を拘束している」と明かした。

 新疆ウイグル自治区は中国と中央アジアとの国境沿いに位置する。

 同書記は、18人の帰属する集団や国籍などについては触れなかったが、今年に入り「東トルキスタン」の武装勢力が、8日に開幕する北京五輪の開催阻止を狙い、衝突を仕掛けてきていると述べた。
 
 新疆ウイグル自治区に住む約830万人の少数民族ウイグル人の多くは、数十年に及ぶ中国の抑圧的な支配に不満を持っているとされる。また住民の中には、独立国家「東トルキスタン」の建国に今も希望を託している者もいる。

 東トルキスタン共和国は、中国の中央政権が内戦と日本による侵略で弱体化していた1930年代と40年代、現在の新疆ウイグル自治区に成立したことがあるが、いずれも短命に終わった。(c)AFP