米軍収容施設は「法のブラックホール」、米弁護士グループが批判
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【7月24日 AFP】米国の人権派弁護士らは20日、米軍基地内の収容施設が「法のブラックホール」の中にあり、米軍がイラクやアフガニスタンで「人びとを黙らせておくために」ジャーナリストを拘束しているとして非難した。
米人権派弁護士らは、訴追されないまま9か月にわたって米軍収容施設に拘束されているアフガニスタン人記者について記者会見を開き、アフガニスタンの主要米軍基地内に新たに建造が予定されている大規模収容施設は、法が全く適用されない「第2のグアンタナモ(Guantanamo)」となると述べた。
米軍は、カナダのテレビ局CTVに勤務していたジャワド・アハマド(Jawad Ahmad)容疑者を「不法敵性戦闘員」の容疑で、アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の北部バグラム(Bagram)にある収容施設に収容している。
米人権団体「インターナショナル・ジャスティス・ネットワーク(International Justice Network)」のティナ・モンシュプール・フォスター(Tina Monshipour Foster)事務局長によると、バグラム収容施設には、アハマド容疑者と同様に裁判にかけられることなく拘束されている被収容者が650人ほどいるという。
会見では人権派弁護士のバーバラ・J・オルシャンスキー(Barbara J. Olshansky)氏が、「アフガニスタンとイラクで、(米軍による)拘束の標的になっているのは、国内紛争を取材している地元ジャーナリストらだ。米軍が、証拠も一切無いまま、起訴も裁判もせず長期にわたってジャーナリストを拘束する目的の一部は、ただ単純に人びとを黙らせるため」と述べた。
オルシャンスキー弁護士は、米軍の拘束の目的は、「アフガニスタンやイラクといった国々や米国民に、実際に起きていることを知らせないためだ」と主張する。
また同弁護士は、バグラムの米空軍基地内に新たに建造が予定されている収容施設が、「テロとの戦い」でテロ容疑者を拘束するために2001年末に建造されたグアンタナモ湾米軍基地の収容施設と類似したものになることを危惧(きぐ)している。
「『第2のグアンタナモ』であるバグラムが、法のブラックホールになっているという点を追及してゆく考えです。米政府が、収容施設の建設先として空軍基地内を選択したのは、アフガニスタンの司法による判断を好ましく思っていないからだということは明らかですから」(オルシャンスキー弁護士)
(c)AFP
米人権派弁護士らは、訴追されないまま9か月にわたって米軍収容施設に拘束されているアフガニスタン人記者について記者会見を開き、アフガニスタンの主要米軍基地内に新たに建造が予定されている大規模収容施設は、法が全く適用されない「第2のグアンタナモ(Guantanamo)」となると述べた。
米軍は、カナダのテレビ局CTVに勤務していたジャワド・アハマド(Jawad Ahmad)容疑者を「不法敵性戦闘員」の容疑で、アフガニスタンの首都カブール(Kabul)の北部バグラム(Bagram)にある収容施設に収容している。
米人権団体「インターナショナル・ジャスティス・ネットワーク(International Justice Network)」のティナ・モンシュプール・フォスター(Tina Monshipour Foster)事務局長によると、バグラム収容施設には、アハマド容疑者と同様に裁判にかけられることなく拘束されている被収容者が650人ほどいるという。
会見では人権派弁護士のバーバラ・J・オルシャンスキー(Barbara J. Olshansky)氏が、「アフガニスタンとイラクで、(米軍による)拘束の標的になっているのは、国内紛争を取材している地元ジャーナリストらだ。米軍が、証拠も一切無いまま、起訴も裁判もせず長期にわたってジャーナリストを拘束する目的の一部は、ただ単純に人びとを黙らせるため」と述べた。
オルシャンスキー弁護士は、米軍の拘束の目的は、「アフガニスタンやイラクといった国々や米国民に、実際に起きていることを知らせないためだ」と主張する。
また同弁護士は、バグラムの米空軍基地内に新たに建造が予定されている収容施設が、「テロとの戦い」でテロ容疑者を拘束するために2001年末に建造されたグアンタナモ湾米軍基地の収容施設と類似したものになることを危惧(きぐ)している。
「『第2のグアンタナモ』であるバグラムが、法のブラックホールになっているという点を追及してゆく考えです。米政府が、収容施設の建設先として空軍基地内を選択したのは、アフガニスタンの司法による判断を好ましく思っていないからだということは明らかですから」(オルシャンスキー弁護士)
(c)AFP