【7月18日 AFP】アフガニスタンで米軍主導の多国籍軍が行った空爆が結婚式の会場を直撃し、花嫁を含む民間人47人が死亡したとされる問題で、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が17日、被害に遭った村を慰問した。大統領府が発表した。過激派から脅迫されているカルザイ大統領が国内を移動するのはまれ。

 カルザイ大統領は、ヘリコプターでパキスタン国境に近いナンガルハル(Nangarhar)州Deh Balaに入り、地元部族長ら100人以上と2時間にわたり会談した。また、事件で死亡した民間人の遺族らと面会した。

 多国籍軍は今月6日、同村を空爆。アフガニスタン政府の調査チームは、女性と子どもを中心に民間人47人が死亡したと発表したが、多国籍軍側は死者は戦闘員のみと主張している。

 アフガニスタンでは、旧支配勢力タリバン(Taliban)系武装勢力と多国籍軍との戦闘で、民間人が多数犠牲になっている。16日にも、南西部で多国籍軍が行った武装勢力に対する空爆で、民間人に死傷者が出た。アフガニスタン政府高官は、死亡したのは女性9人と少年1人を含む12人と発表したが、多国籍軍は死亡した民間人は8人としている。(c)AFP