【7月6日 AFP】アフガニスタン東部のパキスタン国境に近いナンガルハル(Nangarhar)州Deh Balaで6日、米軍主導の多国籍軍の空爆により民間人22人が死亡したと、地元の責任者が明らかにした。

 Deh Balaの責任者Hamisha Gul氏によると、死亡者のうち19人が女性と子どもで、3人が男性だった。現場は遠隔地でアクセスが困難なため、現時点でこの情報を確認したのは同氏以外にいない。一方、多国籍軍は空爆で複数の戦闘員を殺害したと発表した。

 多国籍軍の空爆によって民間人に多数の死者が出たとされるのはこの3日間で2度目。

 4日にはアフガニスタン政府高官が、パキスタン国境に近いヌリスタン(Nuristan)州で、多国籍軍の空爆で民間人十数人が死亡したと発表した。このときも多国籍軍は死亡したのは戦闘員だけだったと発表したが、アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は詳細な調査を命じた。

 アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の掃討作戦では、民間人が巻き添えになって死亡したり、逆に民間人の犠牲者が出たとの情報が後に事実でないことが判明したりする事例が起きている。(c)AFP