【7月6日 AFP】ロシアのテレビ局「Vesti-24」は6日午前、グルジアからの分離独立を求めている南オセチア(South Ossetia)自治州のUbiat村の警察官詰所がグルジア側から攻撃を受けたと伝えた。

 同テレビ局が南オセチア独立派のスポークスマンの話として伝えたところによると、攻撃があったのは6日未明で、負傷者や物的損害はなかったという。

 南オセチアの分離独立派は4日、グルジアから激しい砲撃を受け2人が死亡したと発表した。この際、重火器による報復の可能性にも言及したことで同地域の緊張が高まっていた。

 ロシアは、南オセチアへの「侵略行動」を起こしたとしてグルジア政府を非難。欧州連合(EU)と欧州安保協力機構(Organization for Security and Cooperation in EuropeOSCE)はこの地域での戦闘に懸念を表明した。

 かねてよりグルジア政府は、ロシアは南オセチアや、同じくグルジアからの分離独立を求めているアブハジア(Abkhazia)自治共和国の併合を狙っており、グルジアの北大西洋条約機構(NATO)加盟を妨害しているとして、ロシアを批判してきた。一方のロシアは、グルジアは南オセチアなどを武力で取り戻そうとしているとしてグルジアを非難している。(c)AFP