【6月24日 AFP】韓国は25日、1950年の朝鮮戦争勃発から58周年を迎えるが、中高生の多くが朝鮮戦争について正しい知識を持っていないことが、行政安全部が行った調査で明らかになった。

 新聞紙上で24日に発表された調査結果によると、調査対象となった中高生1016人のうち、朝鮮戦争は1950年に北朝鮮軍の侵攻によって始まったと回答したのは、半数以下の48.7%だった。

 その他の生徒は、朝鮮戦争を始めた国として日本(13.5%)、米国(13.4%)、ロシア(11%)、中国(3.4%)を挙げている。韓国が朝鮮戦争を始めた張本人との回答も2%あった。

 また、64%が北朝鮮が再び戦争を起こす可能性はないと回答し、56%が北朝鮮の核は脅威だと答えた。

 現在、韓国の安全保障にとって最も脅威となる国としては、朝鮮戦争以来の韓国の同盟国、米国が28.4%でトップ。日本が27.7%でこれに続く。北朝鮮を脅威とする回答は24.5%、中国は13%だった。

 1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争では、米軍を中心とする国連軍とソ連を後ろ盾とする北朝鮮軍が戦争を展開。国連軍が優勢となると、中国が義勇軍を派遣し北朝鮮軍を支援したが、1953年7月27日、米国、北朝鮮、中国の3者間で休戦が成立した。韓国は休戦協定には調印していない。

 一方、北朝鮮は、朝鮮戦争は「帝国主義者米国」が始めたとの立場を貫いている。(c)AFP