【6月14日 AFP】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)で13日深夜に、旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)が、自動車爆弾による自爆攻撃で刑務所を襲撃した事件で、北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)は14日、刑務所に収監されていた武装勢力メンバーなど1100人以上が脱獄したと発表した。

 当初、刑務所入口が破壊され数百人が脱獄したと伝えられていたが、ISAFによると刑務所の塀も大きく壊れたという。アフガニスタンの治安部隊とISAF部隊が刑務所周辺を封鎖し、治安回復と脱獄者の再拘束に努めているという。

 アフガニスタン当局は、この攻撃で少なくとも15人の刑務所の警備員が死亡したと発表した。
 
 欧米のある軍当局者は匿名を条件に、今回の襲撃事件はタリバン主導の攻撃としては最も手の込んだものの1つで、反政府武装勢力が大きな成功を収めた形になったと語った。(c)AFP