【5月29日 AFP】(5月30日 一部更新)イラク北部モスル(Mosul)近郊の警察関連施設で29日、自爆攻撃が発生し、少なくとも17人が死亡、30人が負傷した。

 医療関係者らによると、攻撃されたのはモスル西方の町シンジャル(Sinjar)にある警察官募集センター。男が単独で爆発物を仕込んだジャケットを爆破した。

 同日にはモスル北部の村でも巡回中の警察が車両による自爆攻撃に襲われ、3人が死亡、12人が負傷した。

 イラク第3の都市モスルは、米軍が国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最後の拠点とみている都市で、14日から米軍とイラク軍が大規模な掃討作戦を実施している。

 モスルに隣接するサラハディン(Salaheddin)州ティクリート(Tikrit)では、米軍とイラク軍側のスンニ(Sunni)派組織「覚醒評議会(Awakening)」の民兵がアルカイダの戦闘員とみられる15人を殺害したという。

 この15人は、検問所で停車した車両から逃走しようとして銃撃戦になり、殺害されたという。内務省報道官は、このうち10人はモスルでの掃討作戦から逃れてきた自爆攻撃者の可能性があるとしている。

 米軍は、自爆攻撃があった29日、来月に米兵4000人を撤退させるとの計画を発表していた。(c)AFP