【5月29日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で29日、米軍主導の多国籍軍の車両そばで車両爆弾が爆発、一般市民3人が死亡した。多国籍軍に死傷者はなかった。

 現場は多国籍軍が頻繁に利用する道路。自爆攻撃を繰り返している旧支配勢力タリバン(Taliban)が今回の事件についても犯行声明を発表した。

 一方、同国南西部では北大西洋条約機構(NATO)の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)が同日、ファラ(Farah)州Bala Buluk地区にあるタリバンの軍事拠点を空爆し、タリバン兵30人が死亡した。

 28日にアフガニスタン軍とISAFが拠点を包囲。空爆前には銃撃戦となり、アフガニスタン兵士2人と警察官1人が死亡、数人がけがをした。同州警察のMohammad Nabi Popal副署長も、タリバン兵30人と警察官1人が死亡したと発表した。

 アフガニスタン軍司令官と現地警察の発表では、死亡したタリバン兵の中にはパキスタン出身者も含まれ、数日前にヘルマンド(Helmand)州からファラ州に入ったとみられる。ISAFはここ数週間、ヘルマンド州で軍事作戦を集中的に展開している。(c)AFP