【5月23日 AFP】外国人に対する襲撃が続いている南アフリカで22日、鎮圧に軍が動員された。ヨハネスブルク(Johannesburg)では兵士約200人が、警察の逮捕・捜査活動などを支援するとともに、夜に向けて警戒を強めた。

 市周辺の貧困地区で前週始まった若者らによる一連の外国人襲撃で軍が動員されるのは初めて。ターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領は21日、警察部隊からの支援要請を受け、軍の動員を命じていた。

 襲撃ではこれまでに42人が死亡し、1万6000人が避難を余儀なくされている。今週初めには放火や略奪、襲撃などが相次いで発生したが、22日になって事態は沈静化の兆しを見せはじめているという。ただ、軍によれば予断を許さない状況で、襲撃が国内各地に飛び火しているとの報道もある。(c)AFP/Adam Plowright