【4月20日 AFP】イラクのシーア派反米指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師が前日、自らの勢力による「宣戦布告」を警告した声明を受け、イラク駐留米軍のリック・リンチ(Rick Lynch)少将は20日、報復を辞さないだろうと威嚇した。

 イラク中部のシーア派教徒が集中するバビル(Babil)州、ワシト(Wasit)州、カルバラ(Karbala)州、ナジャフ(Najaf)州の米軍を指揮するリンチ少将は、欧米諸国の報道陣と会見し「サドル師が暴力を奨励するのではなく、抑えることを期待する」と述べた。

 さらにサドル師と師が率いるマフディ軍(Mahdi Army)がイラク軍および米軍との戦いを選択するならば、米軍には十分な戦闘力があり「受けて立つ用意はある」と付け加えた。

 サドル師は19日、自らの率いる民兵組織マフディ軍の拠点、バグダッドのサドルシティ(Sadr City)と南部の都市バスラ(Basra)でイラク軍および米軍が行っている掃討作戦を止めない場合、「戦争開始」を宣言すると警告した。(c)AFP