【3月28日 AFP】イラク当局は27日、首都バグダッド(Baghdad)に30日午前5時(日本時間同日午前11時)までを期限とする3日間の外出禁止令を発令した。治安当局者がAFPに明らかにした。

 政府系テレビ局アルイラキーヤ(Al-Iraqiya)によると、外出禁止令は首都全域の住民や車両に適用されるという。

 イラク国内ではこの3日間、イラク軍と駐留米軍の合同部隊とイスラム教シーア(Shiite)派武装勢力との間で激しい戦闘が行われており、これまでに数十人が死亡している。

 一連の戦闘は、イラク南部バスラ(Basra)でのイラク軍によるシーア派武装勢力掃討作戦に端を発しており、その後イラク各地のシーア派地域に広がった。特にバグダッド北東部サドルシティー(Sadr City)での、シーア派の反米強硬派指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の民兵組織マフディ軍(Mahdi Army)との戦闘が中心となっている。

 サドル師は27日、イラク当局による外出禁止令発令に先立ち、イラク軍とマフディ軍との戦闘終結に向けた「平和的かつ政治的な解決」を訴えていた。(c)AFP