【3月25日 AFP】(一部更新)イラクのイスラム教シーア(Shiite)派の反米強硬派指導者ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師は25日、南部バスラ(Basra)でのサドル師派民兵組織マフディ軍(Mahdi Army)と治安部隊との衝突を受け、イラク国民に全国規模の抗議行動を呼び掛けた。

 ナジャフ(Najaf)で発表された声明によるとサドル師は、マフディ軍への攻撃が停止されない場合、全国一斉ストライキを決行すると警告した。

 一方同日、首都バグダッド(Baghdad)西部各地では、サドル師の支持者数百人が、サドル師派指導者の拘束に抗議するデモ行進を行った。

 AFPカメラマンによると、デモ隊は行進の後、Al-Amel地区の広場に集まり、イラク国旗やシーア派のバナー、サドル師のポスターを掲げて座り込みを行った。近隣の商店や学校、オフィスの大半は閉まっているという。

 軍当局は、マフディ軍が市民を強制的にストライキに参加させていると非難した。

 マフディ軍報道官は、ストは強制したものではないと否定。一連の抗議行動は、マフディ軍が米・イラク両軍によるメンバー拘束に抗議するため行っている「市民不服従」運動の一環として呼び掛けたものだとしている。(c)AFP/Ali al-Sadi