イラク各地で自爆やロケット攻撃、兵士ら計54人死亡
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【3月24日 AFP】(一部更新)イラク各地で23日、自爆テロや銃の乱射などが相次ぎ、54人が死亡した。首都バグダッド(Baghdad)の米軍管理区域「グリーンゾーン(Green Zone)」では、武装勢力による迫撃砲の集中砲撃があり、米大使館員らが避難した。
グリーンゾーンへの攻撃は約4時間の間に2回にわたって行われたが、負傷者はいなかった。一方、駐留米軍は、バグダッド北東部のディヤラ(Diyala)州で、自爆攻撃を計画していたとされる武装勢力の拠点を襲撃し、12人を殺害した。
北部の主要都市モスル(Mosul)のイラク軍基地では、爆発物を積んだトラックが突っ込み自爆。イラク軍によると、兵士12人が死亡、35人が負傷した。負傷者の大半は兵士だという。モスルでは、駐留米軍とイラク軍が国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の掃討作戦を進めている。
バグダッド南部では、3台の車両に乗った武装勢力が市場で住民らに向けて銃を乱射、7人が死亡、16人が負傷した。
イスラム教シーア派(Shiite)が多く住むバグダッド東部でも、住宅にロケット弾が撃ち込まれ、少なくとも5人が死亡、8人が負傷した。また、Al-Shuala近郊では、バス停付近で車両爆弾が爆発、5人が死亡、8人が負傷した。
北部キルクーク(Kirkuk)の南75キロメートルの町では、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発、イラク軍関係者4人が死亡した。また、イラク警察などによると、同国のほかの地域でも、キリスト教系の家族の住宅に迫撃砲が撃ち込まれ3人が死亡するなど、計9人が死亡している。(c)AFP/Salam Faraj