【3月20日 AFP】ケニアのリフトバレー(Rift Valley)州で19日、畜牛を盗みに入った一団が牧畜農家を襲う事件があり、地元警察によると犯人ら5人を含む17人が死亡した。

 事件は19日午前6時頃、同州バリンゴ(Baringo)の牧畜農家にウシを盗みに入った一団が農家の家族および助けに駆けつけた近隣住民ら12人を殺害したもの。応戦した警察官も犯人グループ5人を殺害した。

 18日にも近隣地域で8人が死亡するなど、家畜強奪をめぐる死者は20日までに計25人となった。

 今回の事件は、前年12月27日の大統領選の結果に端を発した暴動とは直接関係ないものの、ケニアの政治混乱が同国各地での部族間抗争の激化を招く要因となっている。(c)AFP