【3月20日 AFP】コソボ北部ミトロビツァ(Mitrovica)のセルビア人居住地区で17日に発生した大規模な衝突を受け、一時退避していた国連(UN)の警察部隊が、19日にも再び同地区での任務を再開することになった。コソボ警察が明らかにした。

 国連は、この暴動にセルビア政府が関与していた可能性があるとして、調査を始めていた。

 コソボ警察によると、国連の警察部隊は、正午(日本時間午後8時)から任務を再開するという。

 17日の衝突では、国連管轄下の裁判所2か所に14日から立てこもっていたセルビア系住民を排除するため、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)の警察部隊と北大西洋条約機構(NATO)主体のコソボ国際治安部隊(KFOR)が夜明け前に突入。150人以上が負傷し、この内1人のウクライナ人警察官が死亡している。

 国連と地元警察はセルビア系住民が住むミトロビツァ北部から退避していたが、KFORは現地にとどまっていた。(c)AFP