【3月14日 AFP】中国当局は、今月7日に発生した航空機テロ未遂事件について、ウイグル族のイスラム教徒の女性(19)が、北京(Beijing)行きの航空機を爆破させようとしたとの見方を強めた。同国メディアが13日、報じた。

 新華社(Xinhua)通信と環球時報(Global Times)によると、この女性は新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ(Urumqi)発の中国南方航空(China Southern Airlines)機のトイレで、ガソリン入りの爆弾を爆発させようとした。

 環球時報は、女性はガソリンを入れた市販の飲料品の缶2本を機内に持ち込んだと伝えた。別の報道では、トイレは燃料タンクのある翼の真上にあったという。

 この事件は、北京五輪を控え、政府に異議を唱えるイスラム系ウイグル族に対する取り締まりが行われている最中に発生した。イスラム系ウイグル族は同自治区の人口の大半を占めている。(c)AFP