【3月6日 AFP】イラク北部を拠点とするトルコの武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)は5日、トルコ軍が同日、PKKのイラク国内の拠点へ越境攻撃を行ったと発表した。

 事実が確認されれば、トルコ軍は2月29日のトルコ領内へ撤退後、初の越境攻撃を行ったことになる。同軍は2月22日から1週間にわたりイラク領内のPKK拠点に対し越境軍事作戦を展開し、イラク政府は強く非難していた。

 トルコ軍のヤシャル・ビュユクアヌト(Yasar Buyukanit)参謀総長は3日、必要があればPKKに対する攻撃を再開すると表明しており、また米政府の圧力によって越境作戦を短縮したとの憶測を否定した。

 一方、PKK側によると、トルコ軍は5日午前3時(日本時間午前9時)に攻撃を開始し、クルド人自治区アルビル(Arbil)州のBazger渓谷周辺を中心に、断続的に1日中行ったが、犠牲者はいなかったという。(c)AFP