【2月26日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で25日、イスラエルによる同地区の封鎖に抗議してパレスチナ人らによる人間の鎖が作られた。一方、イスラエル軍は、エジプトとの境界へ人々が殺到することを警戒している。

 現地のAFPの特派員によると、ガザ市(Gaza City)を横断する主要幹線道路沿いで作られた人間の鎖には、小雨のぱらつく中、「ガザの包囲はわれわれを強くするだけだ」や「世界はガザに死を宣告した」、「ガザを救え」などと書かれた旗を手にした数千人の学童らが参加した。

 人間の鎖による抗議活動は平和裏に進行し、数時間後に解散したが、少数の若者グループが、イスラエル軍のエレツ(Erez)検問所から数十メートルの場所でタイヤに火を放ち、投石を行った。

 イスラエル軍は、この若者グループに対し発砲、医療関係者によると、2人が負傷したという。また、イスラエル軍は、エジプトとの境界に近づこうとしたパレスチナ人約50人を拘束したと発表した。

 この人間の鎖による抗議活動は、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)と関係の深いJamal al-Khudari議員が率いる団体「Popular Committee Against the Siege」が呼びかけたもので、前年6月からガザ地区の権力を掌握しているハマスもこの抗議活動を支援している。(c)AFP/Mai Yaghi