【2月23日 AFP】17日に一方的に独立を宣言したコソボ(Kosovo)自治州のミトロビツァ(Mitrovica)で22日、セルビア系住民と国連(UN)の治安部隊との間で衝突があった。

 現地の治安関係者によると、コソボ独立に反対する約2500人のセルビア系住民が、市内の橋を警備していた国連の治安部隊に向かって爆竹や発煙筒を投げつけた。その後、同部隊とコソボ警察によって暴徒は排除され、現在は平静さを取り戻している。

 また米国や欧州連合(EU)、国連は同日、21日にベオグラード(Belgrade)で行われたコソボ独立反対集会で米大使館などの外交施設が襲撃されたことについて、一斉に非難した。

 欧州連合はセルビア政府に対し、外交施設に対する保護を徹底するよう求め、米政府も、警察の機動隊の配備が遅かったとしてセルビア政府に抗議を行った。

 ベオグラードでは21日、コソボ独立に反対する15万人規模の抗議集会が行われたが、集会終了後に暴動に発展。1人が死亡、約130人が負傷している。(c)AFP/Ismet Hajdari