【2月18日 AFP】アフガニスタン、カンダハル(Kandahar)州のパキスタン国境の町スピンボルダク(Spin Boldak)で18日、カナダ軍を狙った車による自爆攻撃があり、民間人35人が死亡した。同州知事がAFPに明らかにした。

 同州では17日にも、スピンボルダクから100キロと離れていないカンダハルで自爆攻撃があり、自爆による犠牲者としてはこれまでで同国最多となる100人以上が死亡した。

 カンダハル州のAssadullah Khalid知事によると、自爆犯はカナダ軍の車列付近で爆破したという。民間人35人が死亡、27人が負傷した。カナダ軍兵士は3人が負傷したという。カナダ軍からは現在のところ、事件に関する談話は発表されていない。

 カナダ軍は北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の指揮下で活動しているが、ISAFでもカナダ軍が標的とされたかどうか確認していない。
 
 同知事によると、爆発による火が周辺の店舗数件に燃え移ったという。
 
 カンダハルでは18日、前日の闘犬会場で発生した自爆テロで亡くなった犠牲者たちの葬儀が行われていた。闘犬会場のテロは市民数百人が集まっていた中で発生した。1996年から2001年の間、同国を支配した旧政権タリバン(Taliban)の残存勢力が反政府活動を続ける中でも、過去最大の被害となった。
 
 しかし前日の自爆テロに関して、タリバンは関与を否定している。スピンボルダクの爆発に関しても現在、どこからも犯行声明は出ていない。(c)AFP