汚水あふれ自家発電に依存、開戦後5年迎えるバグダッド
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【2月4日 AFP】3月に米軍侵攻から5年目を迎えるイラクの首都バグダッド(Baghdad)は、市内に汚水があふれる一方で上水道が行き届かず、また電力不足も深刻化している。イラク当局が3日に発表した首都の公共サービスに関する評価報告で悲惨な結果が示された。
バグダッドに3か所ある下水処理場のうち1か所は稼働停止中で、もう1か所は動いてはいるものの処理できる量が極端に少なく、残る1か所ではパイプ管の詰まりが原因で「汚水の湖」ができているという。バグダッドの治安計画に関する広報担当官はこの汚水の水たまりについて、(米検索大手グーグル(Google)の衛星写真提供サービスの)「グーグル・アース(Google Earth)で確認できるかもしれないほど大きい」と嘆いた。
同担当官は記者会見でまた「市内に残っている上水道の水道管もあまりに古く、需要を満たすに十分な水を送り出すことができないため、多くの市民が水不足に陥っている」と語った。
さらに3000メガワット規模の厳しい電力不足により、住民たちは明かりや暖をとるために、近所に設置された自家発電機に頼らざるをえない。
同担当官によると、イラク国内の多くの発電施設が損壊しているため、今後数年間にわたり電力需要が供給を上回る状態が続くと見込まれる。現在準備中の新しい施設の本格稼働までには4年程度かかるという。一方で治安状態の改善に伴い、家電製品を購入する国民が増えているため、電力需要の増加に拍車がかかっていると同担当官は報告した。(c)AFP
バグダッドに3か所ある下水処理場のうち1か所は稼働停止中で、もう1か所は動いてはいるものの処理できる量が極端に少なく、残る1か所ではパイプ管の詰まりが原因で「汚水の湖」ができているという。バグダッドの治安計画に関する広報担当官はこの汚水の水たまりについて、(米検索大手グーグル(Google)の衛星写真提供サービスの)「グーグル・アース(Google Earth)で確認できるかもしれないほど大きい」と嘆いた。
同担当官は記者会見でまた「市内に残っている上水道の水道管もあまりに古く、需要を満たすに十分な水を送り出すことができないため、多くの市民が水不足に陥っている」と語った。
さらに3000メガワット規模の厳しい電力不足により、住民たちは明かりや暖をとるために、近所に設置された自家発電機に頼らざるをえない。
同担当官によると、イラク国内の多くの発電施設が損壊しているため、今後数年間にわたり電力需要が供給を上回る状態が続くと見込まれる。現在準備中の新しい施設の本格稼働までには4年程度かかるという。一方で治安状態の改善に伴い、家電製品を購入する国民が増えているため、電力需要の増加に拍車がかかっていると同担当官は報告した。(c)AFP