米国務次官補、国際社会の「アフガン放棄」を懸念
このニュースをシェア
【2月1日 AFP】米上院公聴会で1月31日、リチャード・バウチャー(Richard Boucher)国務次官補(南アジア担当)が米国の未来にとって最大の脅威は国際社会がアフガニスタンを見捨てることだと述べ、同国の現状への危機感を表明した。
アフガニスタン問題が議題となった公聴会でバウチャー次官補は、旧支配勢力タリバン(Taliban)の掃討作戦を続行するためには、米軍・北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization、NATO)軍ともに、兵力や装備が絶対的に不足していると訴えた。
2001年の米同時多発テロ後、同事件を主導した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)メンバーをかくまっているとして米国がアフガニスタンを攻撃し、タリバン勢力を撤退させたが、その後もタリバンはアフガニスタン南部を拠点に反撃を続け、戦闘は激しさを増している。
こうした状況について議員から質問されたバウチャー次官補は、「アフガニスタンでの成功は可能だが確実ではない」と答え、「だからこそ、国際社会による努力の継続と拡大が必要だ」と訴えた。
さらにバウチャー次官補は、タリバン戦闘員の反撃が激しさを増すなかで、NATO加盟国によるアフガニスタン増派に期待を示した。
アフガニスタンで現在展開する兵力は、NATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)が4万人、米軍主導の多国籍軍が2万人となっている。
バウチャー次官補の発言に先立ち、NATO司令官もタリバン掃討作戦の継続には7500人の増派が必要だとの認識を示していた。(c)AFP
アフガニスタン問題が議題となった公聴会でバウチャー次官補は、旧支配勢力タリバン(Taliban)の掃討作戦を続行するためには、米軍・北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization、NATO)軍ともに、兵力や装備が絶対的に不足していると訴えた。
2001年の米同時多発テロ後、同事件を主導した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)メンバーをかくまっているとして米国がアフガニスタンを攻撃し、タリバン勢力を撤退させたが、その後もタリバンはアフガニスタン南部を拠点に反撃を続け、戦闘は激しさを増している。
こうした状況について議員から質問されたバウチャー次官補は、「アフガニスタンでの成功は可能だが確実ではない」と答え、「だからこそ、国際社会による努力の継続と拡大が必要だ」と訴えた。
さらにバウチャー次官補は、タリバン戦闘員の反撃が激しさを増すなかで、NATO加盟国によるアフガニスタン増派に期待を示した。
アフガニスタンで現在展開する兵力は、NATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)が4万人、米軍主導の多国籍軍が2万人となっている。
バウチャー次官補の発言に先立ち、NATO司令官もタリバン掃討作戦の継続には7500人の増派が必要だとの認識を示していた。(c)AFP