【1月23日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)ラファ(Rafah)のエジプトとの国境地帯で22日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の主導で行われていたデモがエジプトの治安部隊との銃撃戦に発展、少なくとも5人が負傷した。 

 銃撃は、エジプトの治安部隊が、エジプト側に向かおうとしていたデモ参加者を押しとどめようとしていた際に、双方から行われたという。デモ参加者の多くは女性だった。

 医療関係者によると、この銃撃戦で少なくとも4人のパレスチナ人が撃たれるなどして負傷したという。また、エジプトの治安部隊は、隊員1人が銃撃で、10人が投石によって負傷したと発表した。

 ラファには、イスラエルを通過せず国外に出ることができるガザ地区唯一の国境検問所がある。ガザ地区住民は、イスラエルによるガザ地区封鎖が続くなか、エジプトに対し国境を開放するように求めデモを行っていた。銃撃戦の混乱に乗じて、パレスチナ人数十人が国境を突破、エジプト側に侵入したという。(c)AFP/Joseph Krauss