【1月22日 AFP】パキスタン治安当局は21日、前年のベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相暗殺事件に関与したとして20日に逮捕したSher Zaman容疑者の家を家宅捜索し、自爆攻撃に関連する証拠品を押収した。

 捜索では爆薬500グラムと起爆装置、スイッチのレバー、自爆攻撃用の上着が発見された。

 Zaman容疑者は、ブット元首相暗殺事件に関与したとして19日に逮捕された容疑者の少年(15)の「教育係」とみられる。少年は自身について警察に対し、前年12月27日の暗殺が失敗した場合に元首相の暗殺を実行することになっていた「バックアップチーム」の一員だったと語っている。

 同容疑者と少年は、ブット元首相の暗殺事件に関与した人物として初めて逮捕された。両者とも最近一斉捜査が行われた北西部の都市デライスマイルカーン(Dera Ismail Khan)で身柄を拘束された。

 少年は当局に対し、カラチ(Karachi)の米国領事館への攻撃計画に使用されるはずだった自爆攻撃用の上着をZaman容疑者から回収するために同市に来たと語った。

 現在、両容疑者とも警察の尋問を受けている。(c)AFP