【1月16日 AFP】(1月17日 一部更新)パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)とガザ地区(Gaza Strip)で16日、イスラム原理主義組織の司令官ら20人をイスラエル軍が殺害した。和平交渉再開にもかかわらず最近では最も激しい銃撃戦となった。

 早朝、武装グループとの戦闘があったのはヨルダン川西岸北部ジェニン(Jenin)近くのカバティヤ(Qabatiya)村。治安筋によると、イスラム原理主義組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」の西岸地区のトップと考えられているWalid Obeidi司令官(40)が、家を取り囲んだイスラエル軍により射殺された。イスラエル軍広報担当官は同司令官の殺害を確認した。

 同司令官は近年のイスラエルに対する自爆攻撃のほぼすべてについて犯行を認めている。AFPの統計によれば11月以降、ガザ地区だけで120人近いパレスチナ人がイスラエル軍に殺害されている。大半は武装勢力の戦闘員。

 一方、エフド・オルメルト(Ehud Olmert)イスラエル首相は連立内閣の改造を準備しているが、主要閣僚の1人はパレスチナとの和平交渉再開に抗議して辞任を発表した。(c)AFP/Nasser Abu Bakr