【1月13日 AFP】パキスタンのペルベス・ムシャラフ(Pervez Musharraf )大統領は、12日付けの仏紙フィガロ(Figaro)のインタビューで、ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相暗殺事件に対する国連(UN)主導の捜査を認めない意向を示した。

 ムシャラフ大統領は、国連の関与は問題外とした上で、同事件の捜査はロンドン警視庁(Scotland Yard)の協力の下、パキスタン政府が主導して行うと述べた。

 また同大統領は、「(ブット氏暗殺は)単純な殺人事件。われわれには独自の捜査機関があり、ロンドン警視庁を信頼しており、総選挙前には捜査結果を公表したい」と述べた。

 ブット氏の夫アシフ・ザルダリ(Asif Zardari)氏と息子のビラワル(Bilawal)氏は、国連がレバノンのラフィク・ハリリ(Rafiq Hariri)元首相暗殺事件の捜査を行ったように、ブット氏暗殺に関しても、国連主導の捜査を行うよう求めていた。(c)AFP/Danny Kemp