【1月12日 AFP】米国防総省関係者は11日、イランの高速艇が前年12月に2度にわたってホルムズ海峡(Strait of Hormuz)で米軍艦艇に接近し威嚇行為を行い、そのうち1度は米軍艦艇が威嚇射撃を行っていたことを明らかにした。

この射撃を行ったのは、米海軍の揚陸艦ホイッドビー・アイランド(USS Whidbey Island)で、12月19日、ホルムズ海峡を通過中にイランの高速艇1隻が接近してきたことで発砲し、高速艇は接近を中止した。

さらに、米ミサイルフリゲート艦カー(USS Carr)も同海域で航行中に、高速艇3隻が同艦の500メートル以内に接近したため、汽笛を鳴らし警告を発したという。

同関係者はまた、1月6日の挑発行為が最も重大で、高速艇5隻が警告を無視して米軍艦艇3隻の500メートル以内に接近してきたと述べた。

この挑発で高速艇2隻が米艦艇の進路上の海面に箱状の物を落とすのが目撃され、米艦艇のうち1隻が無線による脅迫を受信したと明らかにした。

イラン政府は同国所属の艦艇が脅迫を行ったとする主張を事実無根としてきたが、米国防省も「待っていろ。数分後に爆破する」となまりのある英語で行われた脅迫が実際にはどこから発せられたのは不明であることを認めている。(c)AFP