【1月11日 AFP】大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、アフリカ連合(African UnionAU)主導による仲裁協議が10日、対立するムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領とライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏ら野党側との事態解決にむけた合意を達成することなく2日間の日程を終了し、仲裁は不調に終わった。一方、対立する双方は今後、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長と協力して問題解決にあたっていくことに合意したことが明らかになった。

 事態沈静化のために9日からナイロビ(Nairobi)入りしていた、AU議長であるガーナのジョン・クフォー(John Kufuor)大統領は、帰国前に行った記者会見で、キバキ大統領とオディンガ氏はアナン前国連事務総長と協力し「問題の解決を目指す」ことに合意したと語った。

 また、クフォー大統領は「大統領や野党各党との協議の結果、暴力や事態沈静化を阻害する可能性のある行動は、即時中止するとの合意がなされた」と語り、暴動の収束に向けた動きを強調した。(c)AFP