【12月26日 AFP】(26日写真追加)トルコ軍は25日、クルド人独立国家を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers’ PartyPKK)」の拠点を標的として再び空爆を実施した。イラクのクルド人民兵組織ペシュメルガ(Peshmerga)の当局者が発表した。

 同当局者によると、トルコ軍は同日正午過ぎ、ドホーク(Dohuk)州の国境地域al-AmadiyahRikanShezeeSamjuhuの3つの村を約10分ほど空爆したという。

 この攻撃が確認されれば、10月にイラクへの越境攻撃がトルコ議会で承認されて以降、イラク北部に対する4度目の空爆が行われたことになる。

 一方、トルコ軍は同日、軍のホームページで、これまでに行ったイラク北部への空爆で、PKK側に甚大な損失を与えたと発表。16日に実施した空爆では、「テロリスト150-175人が負傷したが、空爆による建物などの損壊での負傷者は含まれない」と明らかにした。

 トルコ軍はまた、2回目の声明で、同日午前にトルコ南東部シルナク(Sirnak)県の山岳地帯でヘリコプターの支援により作戦を展開、PKK戦闘員5人が死亡したと発表したが、イラクへの越境攻撃については言及せず、部隊は基地に帰還しているとのみ述べている。(c)AFP/Hande Culpan