【12月21日 AFP】パキスタン北西辺境州のチャルサダ(Charsadda)のモスクで50人以上が死亡した自爆攻撃事件を受け、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)同国大統領は21日、「歪んだ思想の持ち主だ」とイスラム過激派を非難した。国営APP通信(Associated Press of Pakistan)が同日伝えた。

 APP通信によると、ムシャラフ大統領は声明でイスラム過激派に対する戦いの続行を言明。「忌まわしい行為を陰で操る首謀者を拘束するよう」治安機関および情報機関に指示したという。

 大統領は「真のイスラム教徒は、罪のない人々の命を大量に奪うこのような凶悪犯罪など想像することさえできないだろう」と述べ、「ほんの一握りの過激派が『歪んだ思想』に基づき、穏健で教えに忠実な大半のイスラム教徒に対し暴力行為を行っている。このような行為は絶対に容認できない」と事件を強く批判した。

 パキスタン国内では今年に入り、武装勢力戦闘員らによる暴力事件が多発し、これまでに750人以上が死亡している。

 ムシャラフ大統領は「テロとの戦い」における米国の主要な同盟相手だが、武装勢力戦闘員らの追跡・逮捕に向けたパキスタン政府の協力姿勢は不十分だとして、同大統領を批判する声もある。

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