【12月19日 AFP】クルド人独立国家を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」掃討のため、18日朝にイラク北部に侵攻したトルコ軍は、同日撤退を開始した。クルド人自治政府の議長府が声明で明らかにした。

 議長府によると、500人規模のトルコ軍兵士がイラク北部に侵攻し、両国の国境沿いの地域にとどまっていたという。

 また、トルコ軍とイラクのクルド人民兵組織ペシュメルガ(Peshmerga)との間で短時間戦闘が行われたとの報道に対し、「戦闘はなかった」と発表した。

 これに先立ち、トルコ軍は16日、イラク北部のPKKの拠点とみられる地域を空爆している。

 PKKはクルド人独立国家を目指し、トルコ南東部で1984年に武装闘争を開始、これまでにトルコ軍とPKK両者合わせて3万7000人以上が犠牲となっている。(c)AFP