【12月14日 AFP】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州の州都クエッタ(Quetta)で13日、軍の検問所付近で2件の自爆攻撃が発生し、兵士5人が死亡、22人が負傷した。当局が発表した。

 州警察当局によると、1回目の自爆攻撃が検問所付近で発生し、その現場に兵士や医療関係者が駆け付けた際に、2度目の自爆攻撃が起きたという。

 これまでのところ、犯行声明は出されていないが、同州の天然資源で得た収入の分配増加を求めて攻撃を展開する地元の反政府勢力は、これまで自爆攻撃を行っていない。自爆攻撃は、国境を接するアフガニスタンから国境を越えてくる同国の旧支配勢力「タリバン(Taliban)」とつながりのある戦闘員の常とう手段となっている。

 同国では、15日にペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領が非常事態宣言の解除を予定しており、また2008年1月8日には総選挙を控えている。(c)AFP/Maaz Khan