【12月7日 AFP】デビッド・ペトレアス(David Petraeus)イラク駐留米軍司令官は6日、5日にバグダッド(Baghdad)を訪問したロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官に同行している記者団に対し、イラクの情勢改善に満足しているが、米軍が勝利のダンスを踊るにはまだ程遠いとの見解を示した。

 ペトレアス司令官は記者団に対し「軍の制服を着ている者は誰も、ゴールエリアで勝利のダンスを踊っていない」と語った。

 ゲーツ長官は5日、イラクでの武力衝突の発生率が、シーア(Shiite)派とスンニ(Sunni)派の宗派間抗争が激化した原因となった、2006年2月に中部サマラ(Samarra)で発生したイスラム教シーア派のアスカリ(al-Askari)聖廟(びょう)爆破事件以来、これまでにない低い水準にまで下がったと主張した。

 ゲーツ長官によると、武力衝突の発生率低下は、イラクの安定化および民主化が実現間近なところまできていることを示しているという。(c)AFP/Daphne Benoit