【12月6日 AFP】イラクのバグダッド(Baghdad)で9月、米民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater)の警備員が発砲しイラク人17人が死亡した事件を受け、米国防総省および国務省は5日、イラクの米外交当局者らを警護する民間警備員に対する新たな規定を策定した。トム・ケーシー(Tom Casey)国務省副報道官が伝えた。

 ゴードン・イングランド(Gordon England)国防副長官とジョン・ネグロポンテ(John Negroponte)国務副長官が合意文書に署名した。

 ケーシー副報道官によると、米国のライアン・クロッカー(Ryan Crocker)駐イラク大使とデビッド・ペトレアス(David Petraeus)イラク駐留米軍司令官も承認した12ページからなる文書は、「基本的にわれわれが同意した政策と手順を列挙したものだ」という。

 同報道官は、安全上の理由により合意事項の詳細を明らかにしなかったが、外交当局者らや民間警備員のイラクでの活動に関して両省がさらに協力する必要があると文書には記されていると語った。

 文書にはさらに、武力行使についての規定を調整する内容も盛り込まれているという。

 また同報道官は、文書ではルール違反をした民間警備員の行為に対する説明責任問題にもおおまかに言及していると述べた。(c)AFP