【12月4日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で4日、自動車を使った自爆テロが発生し、民間人22人が負傷した。同国を訪問中のロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官に影響はなかった。イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)は、攻撃はタリバンが起こしたものだと発表している。

 イラク内務省や北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の発表によると、爆発は空港からカブールへ向かう道路で起きた。ISAFの車両2台が空港に向かっていたところを狙われ、2台が通過した直後に、付近にいた車が自爆した。NATO側に死傷者はなかったが、アフガニスタン人22人が負傷したという。

 AFP記者によると、この爆発で政府のバスの窓ガラスが割れ、破片が車体に突き刺さった。バス車内にいた女性1人と男性5人が負傷したと目撃者は話している。自爆した車は炎上して残がいだけが残った。

 西側当局者によると、ゲーツ長官はこの日朝、予告なしの訪問でアフガニスタンに到着し、事件の約2時間後に現場を通過したが、影響は受けなかったという。

 タリバンのZabihullah Mujahed報道官は、攻撃はタリバンが起こしたもので、自爆したのはカブールの大学生だと述べた。しかし確認は取れていない。(c)AFP