【12月2日 AFP】トルコ軍は1日、イラク北部に拠点を置くクルド人独立国家を目指す武装組織「クルド労働者党(Kurdistan Workers' PartyPKK)」の戦闘員約50人に対し攻撃を行い、「甚大な損失」を負わせたと発表した。

 同軍によると、イラクとの国境に近いトルコ南東部ハッカリ(Hakkari)県のCukurcaで、「5、60人のテロリスト」に対し砲撃および空爆を行ったという。

 PKKは10月21日、トルコ軍部隊を急襲、この攻撃で同軍兵士12人が死亡し、8人が拘束された。以来、トルコのイラク国境付近では緊張が高まっている。拘束された8人は11月に解放された。

 トルコ国会は前月、クルド人武装勢力の掃討を目的としたイラク北部への越境軍事行動を承認し、現在、イラクとの国境地帯に10万人規模の軍隊を配備している。(c)AFP