【11月24日 AFP】イラク警察当局は24日、同国北部の産油地キルクーク(Kirkuk)で米軍とイラク軍が実施した軍事作戦により過去24時間で、国際テロ組織アルカイダ(Al-quaeda)系過激派と思われる少なくとも45人を逮捕したと発表した。

 米部隊数百人の支援を受けた約3500人のイラク軍部隊は、23日からキルクーク周辺でイラクのアルカイダ武装勢力に対する急襲作戦を実施した。Torhan Yussef警視長がAFPに語った。

「アルカイダと結び付きのある過激派45人が逮捕された。警察はキルクークに夜間外出禁止令を出した」と警視長。

 キルクークの警察幹部によると、キルクーク西方のハウィジャ(Hawija)でも同様の作戦が実施された。同幹部によると、警察は違法な武器を大量に発見したほか、自動車爆弾1台を解体した。

 キルクークでの作戦は、米軍の全面支援によりキルクーク、ニナワ(Nineveh)、サラハディン(Salaheddin)、ディヤラ(Diyala)の北部4州で実施されている掃討作戦、「アイアンハンマー(Iron Hammer)」の一環として行われた。

 キルクークはクルド人とアラブ人の双方が統治権を主張する民族的に不安定な地域で、反政府武装勢力による攻撃が頻発している。

 クルド人はかねてよりキルクーク州のクルド人自治区への編入を求めており、その是非を問う国民投票が12月30日に実施されることになっているが、延期されるとみられている。 (c)AFP