【11月13日 AFP】パレスチナ自治区のガザ市(Gaza City)で12日、パレスチナ解放機構(PLO)主流派のファタハ(Fatah)が組織した故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)元議長を追悼する数十万人規模の集会で、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)管理下の警察が発砲し、6人が死亡、130人が負傷した。ファタハはハマスに同市を制圧されて以来最大規模の集会を開いていた。

 目撃者や医療関係者の情報によると、集会の参加者らがハマスに対し、シーア(Shiite)派であるイランやその同盟国シリアの代理を務めているとの批判を込めて「シーア、シーア」と叫びながら投石。この際にハマス管理下の警察が発砲したという。

 ハマスの発表では、ファタハの戦闘員が集会の参加者に発砲したとしているが、現場にいたAFP特派員ほか複数の目撃者は、ハマス系の警察官が群衆に向けて発砲したと述べている。

 発砲があった数時間前には、ガザ中心部がファタハの黄色い旗で埋め尽くされていた。ファタハのメンバーが拡声器で団結を訴えるなか、集まっていたファタハ支持者らはパレスチナの旗や故アラファト議長の肖像を掲げた。(c)AFP/Sakher Abu El Oun