【11月10日 AFP】アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)州で10日、自爆攻撃を図ろうとした男が警察の追走中に自爆し、攻撃は未遂に終わった。現場の近郊では6日に、自爆攻撃で80人近い犠牲者を出したばかりだった。

 アフガニスタン北部は南部や南部に比べて、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)率いる武装勢力の進出が少ないが、武装勢力側は攻撃を拡大すると表明していた。

 州警察によると、州都クンドゥズの治安部隊は、車爆弾を使った自爆攻撃を示唆する通報があったことから不審な車1台を追跡した。運転していた男は警察に追われていることに気づき自爆したという。現場はクンドゥズから約7キロの郊外で、治安要員1人が負傷した。

 タリバンのZabihullah Mujahed報道官はAFPとの電話で、タリバンがこの事件を起こしたことを認めた。クンドゥズには数百人のドイツ軍部隊が展開しているが、今回の攻撃の目標が何だったのかは分かっていない。

 タリバンは、今年に入ってアフガニスタン国内で発生した約130件の自爆攻撃の大半に関与している。過半数が同国治安部隊か国際治安部隊を狙ったものだった。

 クンドゥズ南西50キロのバグラン(Baghlan)州Pul-i-Khumriの製糖工場で子ども59人と議員6人を含む80人近くが犠牲となった今月6日の自爆攻撃については、タリバンは関与を否定している。(c)AFP