【11月1日 AFP】北西部スワト(Swat)渓谷で10月31日、同地域を拠点とするイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)派の武装勢力による攻撃を受けたパキスタン軍のヘリコプターが機銃で応戦し、両者が10月29日に合意した停戦が、わずか数日で破棄される形となった。

 警察当局および目撃者によると、マッタ(Matta)上空を飛行していた国軍のヘリコプターに武装勢力が発砲。これに対し、国軍ヘリコプターは、武装勢力の拠点3か所に対し機銃掃射を行ったという。なお、この衝突による犠牲者数については、現在まで明らかになっていない。

 武装勢力側は29日、パキスタン軍との4日間にわたる戦闘の末、停戦を表明していた。この戦闘では、武装勢力60人とパキスタン軍兵士数人が死亡している。

 しかし、武装勢力はその後も夜間攻撃を数回行い、10月30日夜にはスワト渓谷にある警察の検問所を放火。またSaidu Sharifにあるスワト地区警察本部付近で爆弾を爆発させ、さらに警察車両や保健省の所有物を強奪した。(c)AFP